金曜日の午後、近所で開催される映画イベントに参加しました。
今日の着物は、お気に入りの亀甲文継ぎが織られた薄手の単衣紬に、紗の九寸帯を合わせました。
帯締めの結び方が、ちょっと変?
映画『悪魔の発明』は、SFの元祖ジュール・ヴェルヌが1895年に描いた『ファスオドラポワ(国旗の表)』をもとにして、人形劇映画制作で有名な映画監督カレル・ゼーマンがつくった作品。
各ショットは、ジュールヴェルヌ作品初版本の装幀挿絵に使われた銅版画のアイデアを使用しつつ実写を盛り込んだ、アニメとも実写ともつかない「動く絵本」といえるような独特の夢幻の世界で構成される。
自転車のようにペダルを漕いで動かす人力飛行機や飛行船、巨大な潜水艦や熱気球、蒸気機関の自動車など、前時代的な装置や機械が次々と登場するが、それらがどこか郷愁を誘うとともに、未来を夢見る時のような胸弾む高揚感をもたらしてくれる。
誘拐された天才老博士ロックが、みずから発明した科学技術が、悪者たちの世界制覇の道具になることを、なんとしても阻止するために、命をなげうって、爆破させてしまう。
大量破壊兵器(核兵器)の登場を予見し、それを生みだす科学者たちのモラルを問うような、意義深い映画だった。
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