2013年9月11日水曜日

あれもこれも。

9月最初の日曜日のコーディネート。


9月とはいえまだまだ暑いので、木綿の藍染縮みの着物。

帯は、木の実柄の麻の秋色の帯。

オレンジの帯に合わせて、帯締めはイエローで秋らしく。



相変わらず、締めきりに追われる日々ですが、仕事だけでなく、趣味も、家庭も、充実させたい!

もちろん、好きで始めた仕事だし、やりがいを感じているのだけれど、
私は仕事に没頭しすぎて身体を壊す傾向があるので、もう少しうまく息抜きをして、
 プライベートも楽しみたいと思っています。

それがいまの目標。

神泉 純米大吟醸

夫の出張のおみやげ。

加賀の菊酒「神泉 純米大吟醸」。


きりっと冷やして、白ワイン感覚で飲めるフルーティなお酒。

初秋のこの時期にぴったりです。

虫の声を聴きながら、思い出に浸りつつ、ひとり杯を傾けて。

めまぐるしく季節はめぐる

最近、仕事が忙しかったので久しぶりの更新。

これはたしか、8月末日のご近所コーディネート。



ポップな柄の夏着物に、ポリの献上柄のなごや帯。

雨が降りそうな日は気楽に。


9月に入ると、一気に秋らしくなりました。

空気がすっきり爽やかで、ずいぶん違いますね。

2013年8月26日月曜日

太鼓セラピー

夏の最後のお祭り、諏訪神社の例大祭へ。
この日はほんとうに涼しくて、夜は25度以下。
早くも秋が来たかと思われたほど。

例大祭が終わりに近づいたころに行ったので、人混みもそれほどでもなく、しっとりと、
どことなく寂しげな晩夏の祭りの風情が漂っていました。




朧げな提灯の明かりに浮かびあがる居囃子は、影絵芝居でも見ているようでどこか幻想的。

子供時代の夏の思い出のワンシーンのよう。

夏のはじめも好きだけれど、夏の終わりのノスタルジックな喪失感にも、甘くせつない懐かしさを感じます。



 
太鼓のパフォーマンス。

これが実に迫力があって、たまらなく素晴らしかった!

太鼓の打音が体中に響いて、スカッと爽快!




太鼓の音は邪気を払うというけれど、ほんと、ストレスがすっ飛びます。

頭の中や胸の内のモヤモヤ感が晴れて、まさに「太鼓セラピー」。

お江戸の祭りの太鼓のプレイヤーって、レベル高いですね。

あっという間に終わっちゃって、もっと、いつまでも聞いていたかった……。

今年も猛暑続きだったけれど、日本の夏って、いいものです。

夏の終わりの夏祭り

8月の第4日曜日、夏の最後の夏祭りに行った時のコーディネート。


この夏、着そびれていた白地の浴衣を着てみました。

やはり白地の浴衣って、夏の初めのウキウキした気分のほうが合うように思います。


帯は、少しだけ季節を意識した秋色の献上博多半幅帯。

夏の初めに「半幅帯は苦手」って言ってたけれど、けっこうラクに結べるようになりました。

何事も、馴れですね。

夏の最後のお祭りは、どこか物悲しく、名残惜しく、風情があります。









秋の気配

土曜日のコーディネート。


綿麻きものを浴衣風に着た夏仕様だけれど、色づかいは秋らしく。

合わせづらくて出番のなかったイエローの紗のなごや帯。

このままだと、夏が終わってしまうので、初おろししてみました。


まだまだ、残暑の厳しい日もあるけれど、少しずつ秋の訪れも近づいている気がします。

2013年8月25日日曜日

はじめての国立能楽堂図書閲覧室

『作りもの入門』展を観た後は、国立能楽堂・図書閲覧室で過去の演能のDVD鑑賞。

せっかくだから、先ほど観た作り物が登場する曲の講演記録を観ることにした。

1本目は1998年に上演された『道成寺』。


前シテ 白拍子 [56] 梅若 六郎  後シテ 蛇体  梅若 六郎

ワキ 道成寺従僧 宝生

ワキツレ 従僧 宝生 欣哉 宝生流

ワキツレ 従僧 殿田 謙吉

アイ 能力 [4] 山本 東次郎 大蔵流

アイ 能力 山本 則直 大蔵流

笛 松田 弘之 森田流

小鼓 [16] 大倉 源次郎 大倉流

大鼓 亀井 広忠 葛野流

太鼓 観世 元伯  観世流

後見 梅若 恭行 観世流

後見 山崎 英太郎  観世流

後見 平井 俊行  観世流

鐘後見 梅若 晋矢、小田切 康陽、角当直隆、山中 貴博
 
 
梅若玄祥師のシテに、大倉源次郎&亀井 広忠の鼓方ゴールデンコンビ。
鐘は、まさに先ほど展示室で見た鐘が使われていた。
 
この鐘、ちょっと歪というか、均等な釣鐘型ではなく、前後の長さが不均衡なのだが、その秘密がDVDを観ていて分かった。
前方(客席側)の鐘に重みをつけることで、やや前方斜めに傾くため、吊っり上がった時に安定するのだ。
つまり、均等な釣鐘形だと、吊りあげた時にクルクルまわりやすくなるからなのだろう。
 
広忠師と源次郎師の獅子の咆哮のような掛け声は迫力満点。
画面全体から、びりびりと凄まじい気迫が伝わってくる。
 
小鼓方の打音と長く間を置いた鋭いシャウト。
それに合わせる乱拍子は、女の体内にうずく蛇がくねくねとのたうちながら、ソロリ、ソロリと鎌首をもたげるかのような、長く間をとる緊迫した独特のリズム感だ。
鐘(男)に対する女の妄執の根深さ、粘着性を表現しているのだろうか。
 
そこから一転、急の舞になると、もう息をするのも忘れるほど、手に汗握りながら見入っていた。
 
梅若玄祥師もほんとうにすばらしかったけれど、鼓方の両人も準シテといえるほど、この最高の『道成寺』を現出させた立役者だ。
 
DVDだけでもこれほど感動するのだから、実際の演能は、もう涙が出るほど素晴らしかったに違いない。観たかったなー。
 
 
 
2本目に観たのは、今年上演された『鉄輪』。
 
 
前シテ 女 [9] 観世 銕之丞



後シテ 女の生霊 [9] 観世 銕之丞

ワキ 安倍晴明 殿田 謙吉  宝生流

ワキツレ 男 則久 英志 宝生流

アイ 社人 高野 和憲 和泉流

笛 藤田 次郎 一噌流

小鼓 古賀 裕己 大倉流

大鼓 國川 純  高安流

太鼓 桜井 均  金春流

後見 清水 寛二  西村 高夫

地謡 地謡地頭 浅井 文義 
青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾  長山 桂三


この曲でも、作り物の「祈祷棚」を観ることができた。

『道成寺』も『鉄輪』も、執着や嫉妬によって蛇や鬼のような形相になった悲しい女の物語。

どんなに美しい女性でも、心に強い負のエネルギーをためていると、恐ろしい顔になってしまう、という教訓めいた曲でもあるけれど、それはいつの時代にも言えることであって、怒りや嫉妬や妬みなどといった悪い感情は、美容にも健康にも悪いと思った次第であった。

負の感情に取り憑かれたツケは恐ろしい。