2012年7月11日水曜日

能楽講座:今日は井筒

水曜日の夕方から、能楽講座第2回『井筒』に行ってきました。



おそらく化繊の縮み風夏きもの。
頂き物なので、丈も裄も短くて、対丈で着ています。

おはしょりゼロなので、着くずれしたら、とーっても直しにくいのです。
ま、暑いから、風通しが良くなっていいかな、と。


帯は、麻混化繊の紗帯。
見た目も涼しげなので、とても気に入っています。


水色のレースの帯締めと、ディープブルーの帯あげ。
寒色系でまとめました。



今日の能楽講座は、世阿弥の複式夢幻能の代表ともいえる『井筒』の講義。

前半は、『新編日本古典文学全集――謡曲集(一)』((小学館)の『井筒』の講読。

後半は、観世寿夫の最晩年の名演をDVDで見ながら、講師の方の解説を聞くというもの。

観世寿夫の『井筒』は、もう、ほんとうに素晴らしかったです。


最後に、井筒をのぞき込み、「見ればなつかしや」と言って、3秒ほど水面を見つめるシーンが
あるのですが、その一瞬のあいだに、万感の思いや過去の記憶、愛しい人の姿、そして在りし日の自分の姿を垣間見る、その井筒の表情が儚く、哀しく、美しい。


能面ってほんとうに表情豊か。

否、名人にかかれば、これほど表情豊かに演じることができるのですね。


じつは、夢ねこは大学時代、劇作家で当時O大文学部の看板教授だった山崎正和先生の演劇学の講義を受けていて、その演習でお能を見たのですが、そのときは恥ずかしながら、途中で寝てしまったのです。(;^_^A
(はっと気づいたときは、シテが激しく舞う終盤になっていました。)


そんなわけで、能の良さがいまひとつ分からなかったのですが、夢ねこも、人生の折り返し地点を過ぎ、酸いも甘いも噛み分けるお年頃になって、能の素晴らしさがしみじみと感じ入るようになったのかもしれません。('-^*)/

講師で国文学研究資料館教授の小林健二先生に感謝です。









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