新宿高島屋で開かれている「東京都伝統工芸品展」へ。
江戸刺繍 |
草乃しずか展に入って以来、刺繍の魅力にめざたものだから、
今回も江戸刺繍に興味津々。
江戸刺繍と普通の日本刺繍の技術的な違いは分からないけれど、
江戸刺繍のほうが模様のあしらい方が、抑制が効いていて、
シンプルで粋な感じがしました。
江戸刺繍の実演 |
竹枠の中の薄布に、繊細な絹糸を指していきます。
気の遠くなるような緻密な作業。
江戸押絵羽子板 |
「押絵」といえば、乱歩の『押絵と旅する男』を思い出しますが、
この「むさしや豊山」さんの工房では、羽子板を専門に制作しているとのこと。
歌舞伎の連獅子や勧進帳をモチーフにした押絵は迫力満点。
江戸時代には、庶民がそれぞれの贔屓役者の羽子板を競って買いあつめ、
人気を博したそうです。
お店でいただいたパンフレットによると;
羽子板は、古くは神社などで、魔除けや占いの神事に使われていて、
(絵馬みたいなものだったのかな?)
お正月の遊戯や贈答品に使われたのは室町期。
綿を布でくるんで、立体的な絵柄に仕上げる「押絵」が羽子板に
取り入れられるようになったのは江戸時代になってからといいます。
江戸時代後期には、歌舞伎役者の舞台姿を写した押絵羽子板が登場し、
歌舞伎の発展とともに、その技術も発達したそうです。
ということは、役者絵の押絵羽子板は、江戸ならではなのですね。
パンフレットには制作過程も詳しく書かれていて、なかなか興味深い。
江戸染小紋 |
着物関係では、江戸更紗や東京本染ゆかた、東京手描友禅、東京無地染などもありました。
ちょうど色無地の染め替えor色かけを思案中だったので、無地染の職人さんに
相談したかったのだけれど、私が行った時は職人さんは休憩中でどこかに行っていて、
留守番の人しかいなかったので、相談できず。
結婚の時、母が持たせてくれた色無地なので(当時20代初めだったから色も派手なのです)、なんとか生かしたいなーと思っています。
一度しか袖を通していないから、今度は末永く着られる色がいいな。
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