ここは、大国主命の息子である事代主神と、
大国主の妃にして事代主の母でああり、美保関の名称の由来となった三穂津姫命を主神とする神社。
事代主が「えびす様」と同一視されたため、えびす信仰の総本社とされる。
また「事代主」はその名の通り、神に代わって神の言葉を伝える「ご神託を司る」神でもある。
その名残りだろうか、ここでは毎日朝夕、「真の神楽」と「八乙女の舞」の巫女舞が奉納される。
(巫女は、本来、神がかりになって神の言葉を伝える役目を担っていた。)
そう、ここは日本のデルフォイともいえる場所なのだ。
この日の祝詞奏上は3時半から。
(季節によって時間が変わるらしい。)
神の御前で祝詞の奏上され、あたりに清浄な空気が立ち込める。
祝詞奏上が終わり、巫女さんたちが定位置につく。
太鼓と笛の囃子。
おそらく榊と鈴だろうか、寄り代となる採物を手に、厳かな舞が繰り返される。
全体の位置関係はこんな感じ。
端正な佇まいが美しく絵になる。
右手奥は社務所と思しき趣のある建物。
先日、『ガイアの夜明け』で、観光資源としての美保関が取り上げられていたけれど、
この神聖な空間が観光汚染に穢されないことを心から願ってやまない。
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